自閉症は睡眠障害が深刻な問題で、メラトニン量が少ないとの報告があるが、免疫系への影響については不明である。先行研究で、メラトニン処理マクロファージのLPS刺激時にIL-6、IFN-β産生量低下を認め、シグナル特異性があることが予想された。マイクロアレイのクラスター解析の結果、メラトニンは細菌・ウイルス感染の抑制に関わることが示唆されたことから、自然免疫系細胞であるマクロファージへの影響に着目した。メラトニン処理マクロファージに、脳心筋炎ウイルスを感染させ抗ウイルス応答の解析、EMCVの細胞内侵入量の評価、ウイルス感染時の細胞内状態(ストレス顆粒の形成、ミトコンドリアの形態)の観察を行った。
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