研究課題/領域番号 |
18K17270
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
津金 裕子 朝日大学, 歯学部, 助教 (80754598)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ストレス / 咀嚼運動 / 食欲不振症 |
研究実績の概要 |
本研究は、若齢期の1か月齢の雌DDYマウスを用いて120分間の急性拘束ストレスを負荷し、ストレス条件下での咀嚼刺激が食欲不振症に与える効果について探索するとともに、咀嚼運動の持つ食欲不振症の抑制メカニズムをストレス因子および食欲調整因子の動態に着目して明らかにするために行っている。 今年度までの研究実績としては、マウスを拘束ストレスを負荷しない群(コントロール群)と拘束ストレス曝露下において木製の棒をかませた群(ストレスチューイング群)拘束ストレス曝露下において木製の棒をかませなかった群(ストレス群)に分類し各軍の、体重、摂食量、飲水量を昨年度に引き続き測定した。ストレス群ではコントロール群やストレスチューイング群に比較して体重および摂食量の 減少が顕著認められた。しかしコントロール群とストレス群間では体重、摂食量の顕著な差は認められなかった。飲水量は3群間での差は認められなかった。このことから、ストレスによる体重の減少、摂食量の減少はストレス負荷中の咀嚼運動により緩和されることが示唆された。 このストレス負荷中の摂食量の減少が咀嚼運動によって緩和されるメカニズムを解明するために摂食調整因子であるグレリンの血中濃度をELIZAにより解析を行っている。また、ストレス関連物質であるコルチコステロンの血中濃度もELIZA法にて解析した。これらの結果からストレス負荷中の咀嚼運動により血中のコルチコステロンの抑制がみられ、咀嚼運動がストレス緩和作用を示し、食欲不振症の緩和の効果を示している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
一昨年度、昨年度にわたり産休、育休の取得のため少し進捗状況が遅れていますが、復帰したため今後研究を進めていきます。
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今後の研究の推進方策 |
今後、まだ解析の終わっていないグレリン以外の摂食調整因子の解析を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
産休、育休を取得したことにより研究に遅延が生じたため・
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