本研究は、若齢期の雌マウスを用いて、ストレス条件下での咀嚼刺激が食欲不振症に与える効果について探索するとともに、咀嚼運動の持つ食欲不振症の抑制メカニズムをストレス因子および食欲調整因子の動態に着目した研究を行った。 研究実績としては、マウスを拘束ストレスを負荷しない群(コントロール群)と拘束ストレス曝露下において木製の棒をかませた群(ストレスチューイング群)、拘束ストレス曝露下において木製の棒をかませなかった群(ストレス群)に分類し、各群の体重、摂食量、飲水量、摂食及びストレスに関連する因子を測定した。 その結果、咀嚼運動がストレス緩和作用を示し、食欲不振症の緩和の効果を示された。
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