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2020 年度 実績報告書

乳歯歯髄由来未分化幹細胞における低酸素培養の影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K17274
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

河合 咲希  大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70707067)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード乳歯 / 歯髄
研究実績の概要

これまでの研究において、低酸素培養が乳歯歯髄由来細胞における脂肪細胞への分化を誘導することが確認できたことから、令和2年度は引き続いて骨芽細胞への分化能を検討した。骨芽細胞分化において低酸素培養は有意な影響を与えなかった。
近年、非熱的大気圧プラズマ(Non-Thermal Atmospheric Pressure Plasma:NTAPP)を医療へと応用するがん治療、創傷治癒および再生治療に関する報告がある。そこで、低酸素培養と同様に、NTAPP刺激がヒト乳歯歯髄由来細胞においても、細胞増殖能、未分化能を増強すると仮説を立て、NTAPP照射による細胞増殖能、未分化能について検討を行った。
大気圧マルチガスプラズマジェット源(Plasma Concept Tokyo Co.) を用い、アルゴンガス(2.7L/min :sml)照射距離20mmで行った。24wellプレートに細胞を播種し、4日間培養後、照射を行った。照射時間を10, 20, 30, 40秒間、それぞれの照射時間について照射回数を1,2,3回とした。照射後、3日間培養後MTS試薬を添加し、マイクロプレートリーダーを用いて490nmの吸光度を測定した。
遺伝子発現は、24wellプレートに細胞を播種し4日間培養後、NTAPP照射を行った。3日間培養後にcDNAを抽出しRealTime PCR を行った。プライマーはOct3/4,指標としてGAPDHを用いた。細胞培養は37℃ 5%CO2下で行った。
照射時間20秒、照射回数3回の群において最も有意な細胞増加が認められた。そして照射群は非照射群と比較して未分化マーカーであるOct3/4発現増加が認められた。
以上より、NTAPP照射は細胞増殖、未分化能を増強することが示唆された。

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公開日: 2021-12-27  

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