歯科治療において、「歯型取り」は治療を行う上で必要不可欠である。しかしながら、固まるまでの間に型取りの材料が喉の奥へ流れることで誤飲や誤嚥の危険があり、特に高齢者において歯形を取る際には問題となる。そこで、歯型を取る器材を口の中へ入れる時間を確保しながら、短時間で材料が固まるような新規材料の開発を行った。 本研究では、生体に害のない超音波を利用することで、新規に開発した印象材料の硬化をおよそ3倍促進することが可能となった。また、器材となる珪藻土の種類や添加材の組み合わせを試行することで、新規材料の物性向上も確認された。今後も材料の組み合わせや、システムのさらなる改良を進めていきたい。
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