本研究の成果より、L8020菌を用いたプロバイオティクスの90日間継続摂取により、障害者の歯周病の臨床指標であるPMAは有意に減少し、さらには代表的な歯周病原因菌のT. forsythiaの増殖が抑制されることが明らかになった。L8020菌を用いたプロバイオティクスの継続摂取により知的障害者の歯周病発症リスクが軽減される可能性が示唆された。L8020菌を用いた食品が、知的障害者の入所施設やグループホーム等で、継続的な広く摂取されるようになれば、知的障害者の歯周病の発症や進行に対し抑制効果が発揮され、QOLの向上に寄与することができる。
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