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2022 年度 実施状況報告書

歯学部学士課程におけるプロフェッショナリズムの醸成過程と影響因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K17289
研究機関鹿児島大学

研究代表者

大戸 敬之  鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (60754299)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードプロフェッショナリズム / 医療プロフェッショナリズム / プロフェッショナリズムモデル
研究実績の概要

研究期間を延長した2022年度は、昨年度に欧州医学教育学会で発表を行った「歯学部の学年におけるプロフェッショナリズムモデルの違い」について対象者数を増やしてさらなるモデルの精緻化および影響要因の検討を重ねた。これによりヒドゥンカリキュラムと、正規の授業科目としてのプロフェッショナリズム教育との関係性などを明らかにすることができた。特に、これまで臨床実習などのいわゆる“背中を見て”学んできた事項と、正規授業内でのプロフェッショナリズム教育で学ぶ事項との内容の差異や、正規授業を受講した上で、臨床実習から学ぶ内容の変遷についても明らかにすることができた。昨年度に引き続き、論文化を進めている段階である。
また卒後のアウトカムとしてのプロフェッショナリズムモデルの検討を行い、日本の歯科医師のプロフェッショナリズムモデルの一形態を得ることができた。これについては、インタビュー対象を追加し、一定の理論的飽和に達したと考えられることから、論文化を行っていたが、研究協力者よりさらなる検討の必要が指摘されたため、再度構成要素などの検討を行い、モデルの精緻化を行っている。コアとなる要素については、日本での多職種連携コンピテンシーモデルなどを参考にした上で、今後の歯科医師養成に利用しやすくするために、モデル内の構成要素がもつ意味について、日本の文化的背景を踏まえた上で、理解しやすい用語でのモデル構築を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2022年度は学習者や歯科医師へのインタビューは継続して実施することができた。これにより、得られた2つのモデルの精緻化に加え、影響要因の検討が可能となった。全体的な進捗としては概ね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

昨年度構築したプロフェッショナリズムモデルの精緻化のため、広く発表を行う。特に医科領域でのプロフェッショナリズムモデルの作成を行っている研究者を中心として、多面多角的なフィードバックを得ることで、研究全体の改善や方向性の見直しを行いながら、推進していく。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の影響が継続しており、オンラインでの学会運営のため、当初予定の旅費が必要なくなったこと、また国際雑誌への投稿を予定していたが、年度をまたぐ形で共著者との間でさらなる推敲が行われたため、次年度使用額が発生した。2023年度は研究の総括として国際誌での発表を目指す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 歯科医師のAMR 対策に関する認識についての一考察2022

    • 著者名/発表者名
      大戸敬之, 作田哲也, 松本祐子, 鎌田ユミ子, 岩下洋一朗, 吉田礼子, 田口則宏
    • 学会等名
      第15回日本総合歯科学会総会・学術大会
  • [学会発表] 総合治療計画立案実習に対する有用性の検討(第2報)2022

    • 著者名/発表者名
      松本祐子, 吉田礼子, 大戸敬之, 作田哲也, 鎌田ユミ子, 岩下洋一朗, 田口則宏
    • 学会等名
      第15回日本総合歯科学会総会・学術大会

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公開日: 2023-12-25  

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