認知機能改善効果があると言われる中鎖脂肪酸(以下、MCT)を覚醒状態が不良な要介護高齢者に摂取させ、覚醒状態の指標として脳波を用いた。MCTの摂取前後3か月において、食事の前後の脳波を測定し、その際のα波とβ波の分布率を分析し、MCTを摂取していない要介護高齢者と比較した。MCTを摂取している4名のうち2名で食後のβ波の分布が多くなり、摂取してない要介護高齢者は7名中3名がβ波の分布が多くなった。栄養状態は、摂取しているが4名中3名体重が増加し、摂取していないが7名中1名増加した。MCTは覚醒状態の改善や栄養状態の改善に効果があると考えられた。
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