研究課題/領域番号 |
18K17313
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
濱谷 沙世 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 特命助教 (30771414)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 摂食障害 / 神経性過食症 / インターネット認知行動療法 / ICBT / 遠隔医療 |
研究実績の概要 |
従来型やテレビ電話の認知行動療法と比較すると、治療者と患者の負担が少なく、治療効果が劣らない費用対効果の高いwebプラットフォームを利用した認知行動療法方形式に着目し、当該分野の最も進んでいる国の一つであるスウェーデンに渡り、日本語版の過食症に対する認知行動療法遠隔プログラムを開発している。まず、原案を日本語に翻訳した。次に、文献レビューを行った上で、日本の文化を考慮して原案を発展させた。具体的には、アセスメント、心理教育、リラクゼーション、メタ認知トレーニング、注意シフトトレーニング、ボディイメージの修正、行動実験、曝露反応妨害法などを含むモジュールの構成を12モジュールに改良し、Webプログラムの構築を行った。 Webプログラムを開発後、福井大学医学部附属病院の倫理審査委員会の承認を得た上で(承認番号20210136)、摂食障害患者と専門家にWebプログラムの文化適応評価について調査した。調査時の意見を元に、Webプログラムを改良した。今後、開発したプログラムが日本人の過食症患者に対して有効であるか検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画に従い、日本人の過食症患者に対するWebプログラムの開発をした。
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今後の研究の推進方策 |
今後、開発したプログラムが日本人の過食症患者に有効であるか検討するために、臨床試験を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
【次年度使用額が生じた理由】国際学会に参加する際の旅費に使用する予定であったが、中止となり未使用額が生じた。 【使用計画】英文誌の掲載代に支出予定である。
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