質の高い臨床研究によって効果が確かめられ、診療ガイドラインで推奨されている治療やケアであっても様々な理由から、実際の患者さんには十分に提供されていないことがあり、これを一般的にエビデンス診療ギャップと呼と読んでいる。リハビリテーションにおいても同様の問題が指摘されていたが、本邦において全国規模のデータを用いてその実態を明らかすることは本研究が初めての試みである。本研究の結果から診療領域によってリハビリテーションの提供体制に違いがあることが示唆され、今後さらに領域を広げた分析と効果的なリハビリテーション提供体制の構築に向けた学術的および政策的検討が必要であることが明らかとなった。
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