研究課題/領域番号 |
18K17329
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
尾形 倫明 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (60633675)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 在宅療養 / コスト / 家計 / 意識 |
研究実績の概要 |
本年度は、調査準備のため資料取集、整理の期間で情報収集をした。 医学中央雑誌検索で、検索式(在宅医療/TH or 在宅療養/AL) and (費用と費用分析/TH or コスト/AL) and (PT=原著論文) で検索したところ、109件がリストアップされた。そのうち50件が閲覧可能であった。過去5年間の文献のうちで在宅療養に必要な医療費、介護費など家計費用に関する研究は存在しなかった。 医学中央雑誌検索で、検索式 (生計費/TH or 家計/AL) and (在宅医療/TH or 在宅療養/AL)で検索したところ、 18件がリストアップされ、そのうち9件が閲覧可能であった。研究は事例報告のみで他は解説記事に限られており、家計状況と在宅療養の受け入れに関する調査研究は無かった。 また、研究グループで定期的に勉強会を開催した。特に調査の方法について議論を行った。 その結果、現段階ではランダムサンプリングのために選挙人名簿の開示申請を予定しているが、国政選挙の前後は開示されないため時期などを見極めながら転記を行うこと。時節柄選挙のために問題が生じる場合には、エリアサンプリング法も考慮した調査設計を行っておくこと。特に住民プライバシーの観点からは選挙人名簿の開示申請による研究では過去に苦情が寄せられており、より住民のプライバシーに配慮したサンプリング方法として、住所によるエリアサンプリング法を採用して宛先無記名のまま投函していく調査方法を実施する案も提案された。 地域資源の変数についても文献上で資料収集を行った。降雪日数と在宅療養支援診療所の数には負の関係が認められる、女性の就業は主介護者であっても日本海側が高く、北東北が南東北より高いことなどを知見として得た。厚生労働省調査では住民は在宅療養の不安は急変対応が高い割合だが、支援する地域包括ケア病床の数は秋田県などで少ないことが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、資料の収集や概念整理であったため、文献の収集に努めた。 その結果、先行研究がほとんど存在しないことが分かった。 地域資源の変数については収集を続けている。 そのため、研究の概念構成や背景部分の把握は完ぺきとは言えないので、やや遅れていると判定したが、学会に参加して情報収集を行うなど、不足を補う努力をした。
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今後の研究の推進方策 |
研究の背景をなす先行研究が十分に存在しないため、探索的な研究を志向していく。そのため研究グループ内で概念構成や調査項目の洗い出しなどを行い、研究者個人の意見に偏らないような配慮をする。 実査に当たって調査対象者のサンプリングのために選挙人名簿の開示申請を予定しているが、国政選挙の時期などを見極めながら行う。時節柄選挙のために問題が生じる場合には、エリアサンプリング法も考慮した調査設計を行っておく。また、住民プライバシーの観点からは選挙人名簿の開示申請による研究では過去に苦情が寄せられており、よりプライバシーに配慮した住所によるエリアサンプリング法を採用して宛先無記名のまま投函していく調査方法も検討したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
調達予定のパソコンを購入しなかったため。その理由は、Intel製とAMD製のCPUにハードウェアレベルでの脆弱性が発見され、対策された新型CPUを搭載したパソコンの調達が望ましいと考えたため。 つまり、研究にかかわる対象者の個人情報を保護しつつ、データの集積や解析を行うには、脆弱性の解消されたパソコンを次年度に調達するのが望ましいと考えたため。
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