研究課題
本研究では、注意欠如・多動症(以下、ADHD)の治療アドヒアランス(患者による主体的な治療の継続性)向上のため、被験者本人及び家族へ、ADHDの特性を理解するための有効な情報提示方法の開発を目的とする。その方法として、これまで提案者らの研究グループが開発してきた、脳機能検査法である光トポグラフィ―(fNIRS)を用いた、脳活動結果のフィードバックを行い、その結果として被験者の理解度が向上したかどうかを質問紙によって確認する。これまで研究体制を確立してきたため、実際のfNIRS検査及び、質問紙を用いた患者と家族のADHDの理解度評価を行う予定としていたが、新型コロナウイルス流行に伴い、研究活動に制限が加わった。特に被験者の来院が困難となったため、限られた人数のみの実施となった。また、複数回の来院が困難となったため、介入後の被験者の意識の変化やアドヒアランス向上の有無を確認することができなかった。一方で、初回の評価によって、被検者自身の疾患や診療に関する認識が確認でき、今後の介入のタイミングや方法に関する知見が得られた。
すべて 2021
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
Frontiers in Neuroergonomics
巻: 20 ページ: 1-21
10.3389/fnrgo.2021.657657