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2019 年度 実施状況報告書

大規模レセプトデータを用いた救急・集中治療における終末期高齢者医療の実態解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K17346
研究機関京都大学

研究代表者

酒井 未知  京都大学, 医学研究科, 研究員 (10604697)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードレセプト情報・特定健診等情報データベース / ビックデータ / レセプト / NDB / 終末期高齢者 / 終末期医療
研究実績の概要

1)大規模レセプトデータ解析の環境構築
厚生労働省にNDB特別抽出データの利用申請を行い、平成25年度4月~26年3月までの期間内に死亡した65歳以上高齢者全例の、医科入院、DPCレセプトデータを入手した。今年度はNDBの大規模レセプトデータ解析環境の構築、分析用データセット、分析プログラム作成を完了した。環境構築には、データベースマネジメントシステム(PostgreSQL、A5M2)、事務処理系ソフトウェア(Office Professional、ATOM、秀丸エディタ)、統計解析ソフト(R、Easy-R、STATA)、等、を用いた。記述統計の取得、平成25年4月分のDPCレセプトデータに基く予備的解析を完了した。
2)終末期高齢者の診療実態に関する文献調査
終末期高齢者の診療実態に関する国内外の研究状況の文献調査を完了した。欧米では、終末期高齢者の医療の質指標の開発、評価が進んでいる。特に近年では、終末期高齢者に対する生命維持治療の差し控え、中断の実態、その経年変化に関する研究が進んでいる。今後、本研究では、NDBサンプリングデータを用いた研究では十分に検討することが出来なかった、終末期高齢者に対する生命維持治療(心肺蘇生、人工呼吸、透析、栄養療法等)の「中断」の実態に関し、検討する必要があると考えられた。
3)論文発表
入院レセプトに記録された死亡転帰情報に関する妥当性の検証を完了し、解析結果の論文執筆、論文発表を完了した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

NDBデータ利用ベースの構築を予定通りに終了し、現在統計解析プログラムの作成を進めている。今後、予定していた解析をすすめる予定である。

今後の研究の推進方策

集中治療室に入院した終末期高齢者を対象に、死亡前1ヶ月間の生命維持治療の実施、あるいは、「中断」の実態の状況に関して解析を行う予定である。
解析結果に基づき、今後の終末期高齢者医療のあり方に関する提言、NDBレセプトデータを用いた終末期高齢者医療の解析手法の方向性についても提案する。

次年度使用額が生じた理由

論文執筆、研究発表に利用する費用が次年度に持ち越しとなったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Validation of claims data to identify death among aged persons utilizing enrollment data from health insurance unions2019

    • 著者名/発表者名
      Sakai M.、on behalf of BiDAME (Big Data Analysis of Medical care for the Elderly in Kyoto)、Ohtera S.、Iwao T.、Neff Y.、Kato G.、Takahashi Y.、Nakayama T.
    • 雑誌名

      Environmental Health and Preventive Medicine

      巻: 24 ページ: 63-63

    • DOI

      10.1186/s12199-019-0819-3

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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