研究課題/領域番号 |
18K17346
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 立命館大学 (2020-2022) 京都大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
酒井 未知 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 准教授 (10604697)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 終末期医療 / 高齢者医療 / レセプト / ビックデータ / NDB |
研究成果の概要 |
1)高齢者のレセプトの死亡情報の妥当性を検証した。死亡をレセから同定する感度は、入院94.3%、外来47.4%と、入院死亡情報の妥当性は高いが、外来レセから得られる死亡情報の使用は推奨されない。 2)NDBを用い、終末期高齢者医療の経年変化を検討した。H24からH26年にかけ、死亡前7日間の心肺蘇生術、人工呼吸、ICU入院は、それぞれ11.0%から8.3%、13.1% から9.8%、9.1% から7.8%に減少した。 3)NDBを用い、マルチレベルモデルで終末期医療の地域差を検討した。対象は75歳以上入院例の死亡前の心肺蘇生術、人工呼吸、ICU入院等とした。(公表前、結果値公表不可)
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自由記述の分野 |
医療情報学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本医師会は「終末期医療に関する答申」で、形式的な延命は患者の尊厳を侵し、患者の意思、利益に反している場合があるとの認識に立ちながら、何をもって過剰医療かの判断は難しいことから、関係者間の合意形成プロセスの重要性を強調してきた(第XV次生命倫理懇談会答申.2017)。 本研究は「日本の国の高齢者が、先進国に相応しく、等しく、尊厳のある生と死を全うできているのか」という問いに関する議論を深化させ、合意形成の基礎となる情報と共に、診療のばらつきとその要因の解明により、終末期医療のあるべき姿の検討に資する情報となると考える。
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