研究課題/領域番号 |
18K17348
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 澄貴 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (10733371)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 受動喫煙 / 妊婦 / 発育 / 遺伝子多型 / 一塩基多型 / 遺伝環境交互作用 / 疫学 / 公衆衛生学 |
研究実績の概要 |
これまでの疫学研究から、胎児期の発育遅延が成人期の肥満やメタボリックシンドロームなどの慢性疾患の危険因子になるというDevelopmental Origins of Health and Disease(DOHaD)仮説が提唱されている。胎児期の発育遅延の一つに受動喫煙がある。胎児期の母の受動喫煙曝露による生後の発育への影響の論文は多数あるものの、結果が一致していない。一致しない背景の一つに母児の遺伝要因が考えられる。そこで本研究の目的は、胎児期の母の受動喫煙曝露と児の7歳までの発育との関係に影響を及ぼす遺伝子多型の関与を解明することである。胎児期の受動喫煙曝露が7歳までの発育に及ぼす生物学的な機序の糸口を示し、受動喫煙による生体への影響を明らかにすることを目指して本研究を実施している。 今年度(2018年度)は、本研究を実施できる環境を整備することに集中した。すなわち、(1)先行研究について文献レビューを行った。(2)出生前向きコホート研究「環境と子どもの健康に関する北海道スタディ(以下、北海道スタディ)」の母児を対象に、妊娠後期の母の受動喫煙曝露が正期産のSmall-for-gestational-age(SGA)に影響することを明らかにした。(3)北海道スタディに参加する母児の遺伝子多型を一部解析した。 次年度(2019年度)は、今年度に出来なかった残りの遺伝子多型解析を実施する。遺伝子多型を解析した後、胎児期の母の受動喫煙曝露と母児の遺伝子多型が児の7歳までの発育に影響を及ぼすかについて、引き続き検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究開始は遅れずにできている。今年度(2018年度)中に既存のデータを元に対象者を設定することが出来た。母児の遺伝子多型解析を現在実施しており、ほぼ予定通りの進捗状況である。
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今後の研究の推進方策 |
母児の遺伝子多型解析を引き続き実施し、本研究を着実に推進する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は、遺伝子多型解析実験のための事前調査が中心となったため、試し実験と一部の本実験で終了した。そのため本実験に必要な試薬などの一部の購入を控えたため、次年度の使用額が生じた。 次年度は、残りの本実験が出来る見込みである。今年度購入予定だった実験に必要な試薬などを一部次年度に購入し、残りの本試験を実施して本研究課題を確実に遂行する予定である。
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