研究成果の概要 |
2009年の新型インフルエンザ流行後、市中で流行するインフルエンザウイルスの増殖能とウイルス誘発性細胞死への影響については十分に調査されていない。我々は、2009年から2015年に採取された鼻咽頭拭い液からMDCK細胞でウイルスを分離した。ヒトで流行する全てのインフルエンザの型・亜型(A/H1N1, A/H3N2, B)において、MDCK細胞で幅広い増殖能を示した。増殖能はヒト肺胞上皮細胞由来A549細胞の細胞傷害程度、および、鼻汁中のウイルス量と相関していた。増殖能はインフルエンザ予後を予測する重要な因子であることが示唆された。
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