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2021 年度 研究成果報告書

新規収縮物質Up4Aを介する炎症時における一過性血管収縮へのアルコールの影響

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17356
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

勇井 克也  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (50783875)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードInflammation / Contraction / Transient reaction / Relaxation / Shock / Alcohol / Hyperdynamic state / Thromboxane A2
研究成果の概要

本研究は、エンドトキシンショックの初期症状であるwarm shock時に起こる循環亢進に及ぼすエタノールの作用について検討を行った。ラット上腸間膜動脈を摘出し、収縮のピーク時にIL-1β暴露したところ、一過性の収縮反応を示した。慢性エタノール摂取群の一過性収縮は、対照群より増大した。慢性エタノール摂取群と対照群において、一過性収縮はトロンボキサンA2受容体の阻害剤により抑制された。エタノールは、IL-1β暴露により、一過性の血管収縮を強化して、以降の緩和を抑制した。エタノールは、エンドトキシンショックにおいて血管への保護作用を持つ可能性がある。

自由記述の分野

血液・血管学

研究成果の学術的意義や社会的意義

飲酒は、心血管病に対し陰陽の両面の影響があることが知られている。しかし、血管の炎症状態に対するアルコールの作用は不明である。そこで、本研究は血管イベントの発症に対してアルコールがどのように作用するか摘出血管を用い検討を行った。敗血症の初期症状であるwarm shockの炎症血管に対する一過性の収縮と急激な弛緩を連続波形として初めて経時的にとらえた。さらに中等度の慢性アルコール摂取モデルにより、アルコールがwarm shockの際、収縮・弛緩を調整することにより、低血圧を抑え循環血液量の減少を緩和し、多臓器不全を予防する可能性を見出した。

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公開日: 2023-01-30  

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