研究課題/領域番号 |
18K17358
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
小林 大輝 聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 講師 (30769617)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ノロウイルス / 不顕性感染 |
研究実績の概要 |
【背景と目的】本邦におけるウイルス性急性腸炎の中で,ノロウイルスによる感染は最も頻度が高い.ノロウイルス感染症は,現在年間100万件を超える報告があり,2,500人を超える死者を出している重要な疾患である.常者におけるノロウイルスの不顕性感染が報告されており,ヒトからヒトへのノロウイルス感染の原因になりえることが示唆される.しかしながら,成人健常者におけるノロウイルス不顕性感染の研究データは限られており,更なる研究が望まれる.我々はすでに、課題番号:16K19261:感染拡大予防を目的とした、健常成人におけるノロウイルス不顕性感染の大規模調査】にてノロウイルス陽性となり不顕性感染であるものを横断的に調査した。本研究ではさらに発展させ、健常者におけるノロウイルス不顕性感染の実態をコホート研究にて行うことを目的とする.また,ノロウイルス不顕性感染と患者背景,基礎疾患や検査所見との関連を調査する.その解明により,不顕性感染健常者から発生する大規模感染の予防手段を確立する. 【課題番号:16K19261:感染拡大予防を目的とした、健常成人におけるノロウイルス不顕性感染の大規模調査】にてノロウイルス陽性となり不顕性感染と診断した222名に対し、年齢・性別を1:3の割合でマッチさせた対照666名、計888名に本研究参加依頼書を送付した。 うち297名より研究参加の意志が認められた。同患者より現在便検体を収集中であり、280件を超える検体を集めることができた。これは想定された返却率と同定とであり、研究進行が順調であることを示す。また継時的計画と照らし合わせても順調であると言える。 今後同便検体に対してポリメラーゼ連鎖反応を行い、ノロウイルスの有無及び遺伝子グループを調査する。 陽性・陰性結果により、ノロウイルスが長期陽性になるものの特徴及び新規に発生する割合を検討することができる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究参加依頼に対する参加率も当初の予定をやや上回っている。加えて、継時的な計画と照らし合わせても順調に進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
今後同便検体に対してポリメラーゼ連鎖反応を行い、ノロウイルスの有無及び遺伝子グループを調査する。 陽性・陰性結果により、ノロウイルスが長期陽性になるものの特徴及び新規に発生する割合を検討することができる。 現時点では特段課題点は認めていない。
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次年度使用額が生じた理由 |
ポリメラーゼ連鎖反応用の試薬を今後発注予定であるため物品費に余剰が出た。また海外学会への参加は来年度に見送るため旅費に余剰が出た。しかしいずれも来年度に使用予定である。
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