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2020 年度 研究成果報告書

地域高齢住民における血管機能と認知症およびフレイルの関連

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17373
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関群馬大学

研究代表者

大山 善昭  群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (80420131)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードフレイル / 血管機能 / 高齢者 / CAVI
研究成果の概要

我々は動脈スティッフネスとフレイルの関係について、60歳から90歳までの530名の人間ドッグ受診者を対象に横断的に解析した。フレイルの評価は厚労省からは発出されている基本チェックリストを用い、25点中8点以上をフレイルと定義した。動脈スティッフネスはCAVIで評価した。
全体の11%でフレイルが見られた。CAVIとフレイルの関係には年齢の交互作用がみられたため、70歳以上と70歳未満の群に分けて解析したところ、70歳以上ではCAVIとフレイルの間に正の相関がみられ、その相関は性別や高血圧等の基礎疾患で調整して有意だった。一方、75歳未満ではCAVIとフレイルの関連は認められなかった。

自由記述の分野

公衆衛生

研究成果の学術的意義や社会的意義

超高齢化社会を迎えるにあたり健康寿命の延長を目指していくなかで、介護の前段階であるフレイルの対策および予測因子の把握は喫緊の課題である。本研究の目的は、地域高齢者における血管機能指標とおよびフレイルの進行との関連を明らかにすることである。本横断的研究の結果、ドッグ受診者という健康に意識が高い75歳以上の集団において、動脈スティッフネスの指標であるCAVIがフレイルと関連することが示唆された。この関連の機序には、インスリン抵抗性や慢性炎症等の分子メカニズムが想定される。今後は、CAVIが将来のフレイル発症を予測因子として利用できるか、縦断的検討が必要である。

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公開日: 2022-01-27  

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