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2018 年度 実施状況報告書

妊婦の携帯端末の使用による妊婦と新生児の健康への影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 18K17384
研究機関熊本大学

研究代表者

盧 渓  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60736180)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード携帯電話過剰使用 / 妊婦 / 新生児 / 分娩状況
研究実績の概要

本研究では、出生時体重を低下させる既存の要因との関連もふまえて、より詳細な検討を行うことで、「妊娠中の携帯端末の過剰使用」が母体健康及び胎児の発育・発達、出生時健康状態に影響を与える新たなリスク要因となることを科学的な根拠をもって実証し、どのようなメカニズムでどのような影響を与えるかを明らかにしたい。
そのため、H29年10月~現在、熊本県内協力医療機関の産婦人科で同意の得られた妊婦およびその出生児を対象し、出産直前の妊婦健診で協力医療機関の看護師から研究の概要説明を受け、同意を得た妊婦に自記式質問票を配布し、調査を行う。今のところ順調に進展して、合計300人ぐらいのサンプルを回収できて、パイロット解析もしている。
現段階の解析によると、妊娠中の携帯電話の依存度と微弱陣痛との間に、有意な関連が見られた。携帯電話の依存度が高い人は、微弱陣痛になるりリスクが上がり、さらに分娩所要時間も長かった。
今から、交絡因子の影響を考慮しながら、サンプルサイズを増やして、仮説を検討していきたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

熊本地震の影響で、協力医療機関の出産人数が一時的に減少したが、今は少しずつ回復しているため、続きましてサンプルの収集を頑張りたいと思います。

今後の研究の推進方策

本研究では、「妊娠中の携帯端末の過剰使用」が、妊婦自身の健康状態と出産時状況、胎児の発育・発達、出生時の健康状態に対し、どのようなメカニズムでどのような影響を与えるかを明らかにする。そのため、妊娠中の携帯端末の使用状況、抑うつ・不安のようなリスク因子を評価するための調査票を用いて、疫学研究を行う。「妊娠中の携帯端末の過剰使用が、① 抑うつや不安の増加など、母体の精神状態の悪化や、② 睡眠の質の低下、さらには ③ 流産・早産や低体重児の出産などを引き起こし、妊婦・母親・新生児の緊急搬送の増加を導く」ことを明らかにし、④ 妊婦の携帯端末の使用方法に関するリーフレットを作成する。

次年度使用額が生じた理由

初年度に関して、地震の影響で協力医療機関の患者数が減少したため、予定より取集したサンプル数が少し少なかったが、今少しづつ患者数は回復している。そのため、前年度のサンプル回収にかかる費用を今年で使いたいと考えている。
さらに、今年は研究の2年目になり、結果を解析するため、統計ソフトの購入、データ管理用のハードディスクの追加、中間結果を学会で発表するなど、前年度の助成金と合わせて、研究を進めたいと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 妊娠中携帯電話過剰使用と出生時体重の関連(JECS追加研究) Association of excessive mobile phone use during pregnancy with birth weight: an adjunct study in Kumamoto of Japan Environment and Children’s Study2019

    • 著者名/発表者名
      盧 渓、小田 政子、大場隆、三渕 浩、加藤 貴彦
    • 学会等名
      第89回日本衛生学会学術総会

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公開日: 2019-12-27  

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