研究課題/領域番号 |
18K17397
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
村上 慶子 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (40709200)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 社会疫学 / 健康格差 / 社会経済的要因 / 循環器疾患リスク / 国際比較 |
研究成果の概要 |
青壮年期における社会経済的地位と循環器疾患リスク要因(過度の飲酒、心理的ストレス反応、肥満)の関連を日本と英国で比較検討した。低い教育歴、低い世帯所得の者ほど循環器疾患リスク要因を有する割合が高いという関連が概ねみられたものの、心理的ストレス反応では日英で同様の傾向であった一方、過度の飲酒と肥満は日英で異なる傾向を示した。特に日本の女性において、婚姻状況および配偶者の社会経済的地位を考慮する必要性が示唆された。
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自由記述の分野 |
社会疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
青壮年期における循環器疾患リスク要因(生活習慣、心理的要因、生物学的マーカー)の社会経済的格差に関し、社会・文化的背景の異なる日本と英国での共通点・相違点を明らかにした本研究成果は、健康格差が生じるメカニズムの解明の一助となったといえる。そのため、各々の背景に即した特異的で効果的な格差縮小に向けた対策の提案、格差を早期に予防することでひいては中高齢期での循環器疾患の発症・死亡の格差縮小につながると考えられる。
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