糖尿病を発症していない399人を対象として、睡眠の質、自律神経機能とインスリン分泌能、インスリン感受性との関連を横断的に解析した。アクティグラフを用いて睡眠の質の指標であるactivity indexを測定し、50以上の群を睡眠の質不良(PSQ)群とした。アクティブトレーサーを用いて自律神経機能の指標SDNNを測定した。PSQ群ではインスリン分泌能の指標であるinsulinogenic indexが有意に低く、SDNNとインスリン感受性の指標であるBIGTT-Sは有意な負の関連を示した。これらの結果から睡眠の質低下は2型糖尿病の発症にも関与する膵ベータ細胞機能の独立した予測因子と考えられた。
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