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2021 年度 研究成果報告書

低所得世帯への野菜・果物無償提供は血圧を低下させるか:無作為化比較パイロット試験

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17403
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関福岡大学

研究代表者

佐藤 敦  福岡大学, 医学部, 講師 (60816263)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードナトリウム/カリウム比 / 介入試験 / 野菜 / 果物 / 無作為割り付け / パイロット試験
研究成果の概要

福岡県福岡市の27歳から55歳の重篤な基礎疾患をもたないボランティア17名を対象に、野菜・果物無償提供による尿中ナトリウム/カリウム比の変化を検証する介入試験を実施した。1日あたりカリウム約600㎎以上相当の野菜・果物を3週間無償提供した。食事内容の制限は実施しなかった。研究開始前と介入終了時の尿中ナトリウム/カリウム比の有意な変化はみとめられなかった。介入方法・期間、および対象者への説明手法などを、再検討する必要がある。

自由記述の分野

循環器病疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

『食事摂取基準2015』では、カリウム摂取目標量は1日当たり3000㎎とされているが、厚生労働省が実施した平成26年国民健康・栄養調査で、実際のカリウム摂取量は1日当たり2400㎎ほどであることが示された。すなわち、現状1日当たり600㎎のカリウムが不足していることになり、この不足分を野菜や果物の無償提供によって補うことで、電解質バランスの改善や血圧の低下、およびそれによる循環器疾患の予防など、国民の健康増進に繋げられる可能性があるが、今回の介入試験では有効性が示されず、今後、試験の実施方法等について再検討が必要である。

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公開日: 2023-01-30  

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