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2020 年度 実績報告書

電子化医療情報を用いたリハビリテーションの回復過程と医療費抑制に関連する生活習慣

研究課題

研究課題/領域番号 18K17407
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

井平 光  国立研究開発法人国立がん研究センター, 社会と健康研究センター, 研究員 (60516590)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード電子化医療情報 / リハビリテーション / 疫学
研究実績の概要

本研究では、リハビリテーションによる早期の機能回復に関連する可変的な生活習慣および生活環境を、大規模コホート研究により収集される電子化医療情報を用いて明らかにすることで、三次予防に対する具体的な改善策を提案することを目的とする。
これまでの実績として、DPCデータおよびレセプト情報などの電子化医療情報を、自治体および関連病院から収集し、専門的なデータマネジメントの技術を用いながらデータのクリーニングとデータセットの構築を実施した。また、構築されたデータセットをもとに、DPCデータから抽出できる情報として、診療行為明細の請求コードをもとにリハビリテーションの実施を把握することが可能となった。
今年度は、リハビリテーションを実施した対象者において、DPCデータの様式1より、入退院時のADLを評価することによって、リハビリテーションによる回復過程を把握した。さらに、入退院時のADLの変化により分類した群(ADL改善群、ADL不変群、ADL低下群)における、ベースライン時の生活習慣(体格、既往歴、喫煙、飲酒)を比較した。
結果として、DPCデータが入手可能だった約1万5千人のうち、リハビリテーションを実施した対象者は3,771人だった。入退院時のADLが把握できたリハビリテーション実施者(3,204人)のうち、ADL改善群(34%)では、平均年齢63.7±7.8歳、女性44%、現在喫煙21%、毎日飲酒28%、BMI30以上5%、糖尿病歴13%だった。ADL不変群(61%)では、平均年齢63.3±8.2歳、女性47%、現在喫煙20%、毎日飲酒27%、BMI30以上5%、糖尿病歴14%だった。一方で、ADL低下群(5%)では、平均年齢64.4±8.6歳、女性48%、現在喫煙17%、毎日飲酒22%、BMI30以上6%、糖尿病歴18%だった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Occupational sitting time and subsequent risk of cancer: The Japan Public Health Center-based Prospective Study2020

    • 著者名/発表者名
      Ihira H, Sawada N, Yamaji T, Goto A, Shimazu T, Kikuchi H, Inoue S, Inoue M, Iwasaki M, Tsugane S; Japan Public Health Center-based Prospective (JPHC) Study Group.
    • 雑誌名

      Cancer Sci .

      巻: 111 ページ: 974-984

    • DOI

      10.1111/cas.14304.

    • 査読あり
  • [学会発表] Occupational sitting time and subsequent risk of cancer: the Japan Public Health Center-based Prospective (JPHC) Study.2020

    • 著者名/発表者名
      Ihira H, Sawada N, Yamaji T, Goto A, Shimazu T, Inoue M, Iwasaki M, Tsugane S.
    • 学会等名
      The 79th Annual Meeting of the Japanese Cancer Association

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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