• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

都市部の社会的要因がもたらす結核感染伝播のリスク究明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K17410
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
研究機関地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所

研究代表者

山本 香織  地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 微生物部, 主任研究員 (70649011)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード結核 / 社会地区類型 / 都市部 / 地域 / 分子疫学
研究成果の概要

居住者の社会経済的指標によって地域を分類する手法である社会地区類型を用いることで、都市部において社会的背景の異なる地域によって結核の発生状況に差があることが明らかとなった。結核罹患率の高い地域と低い地域において結核患者の特性は異なり、地域の結核対策には画一的な対策ではなく、地区の社会経済的特徴を踏まえた多様な結核対策が有効であると考えられた。また、網羅的な結核菌株の解析により、地域内での感染伝播を示唆するクラスターの存在が確認された。

自由記述の分野

公衆衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

結核患者数が多い都市部の患者数を減らすことは、日本の結核罹患率低下に直結する。地域居住者の社会経済的な差異による結核の地域差を捉えることは、地域間の結核罹患率の格差を是正するための公衆衛生上の課題を見出すことに繋がりうる。また、患者由来の結核菌株を網羅的に解析することは、現在感染伝播が生じている地域、過去の感染による再燃が多い地域を推察し、現代の都市部における結核の拡がりの全貌を知る手がかりと成りえる。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi