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2018 年度 実施状況報告書

死後画像診断、病理組織学、遺伝子多型、髄液検査を用いた認知症徘徊行動の統合的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K17415
研究機関島根大学

研究代表者

木村 かおり  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (80574011)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード遺伝子多型 / 髄液中アミロイドβ / 髄液中Tauタンパク / 死後画像検査 / 病理学的検査 / アルツハイマー型認知症
研究実績の概要

日本においては、65歳以上の10人に1人、75歳以上の4人に1人がアルツハイマー型認知症である。高齢化が進んでおり、日本での罹患患者数は増加傾向にある。アルツハイマー型認知症の症状の中でも法医学的に最も問題となるものの1つが徘徊である。徘徊の末、自宅から離れた場所で死亡しているのを発見され、法医解剖となる症例も少なくない。この徘徊行動の可能性を画像診断、血液検査、髄液検査等を用いて推測できるのであれば、徘徊後の死亡を予防できるのではないかと考えられる。アルツハイマー型認知症は現在までに様々な研究が行われており、多数の報告例が認められる。しかし、病理学、画像診断、髄液検査、遺伝子多型等とアルツハイマー型認知症による徘徊行動を統合的に解析した研究はこれまでほとんどなかった。本研究ではこれらの複数因子を統合的に解析し、徘徊行動等の推測を目的とし、個人識別学等の法医学的研究成果を臨床医学へ波及することを目論んでいる。
島根大学医学部法医学講座において取り扱った法医解剖・死後画像検査事例から臓器、髄液、血液、画像データを採取し、各種髄液検査、病理学的検査、画像上の計測、血液からのDNA抽出等を行っている。今後は症例を増やし各種検査を随時行い、さらには抽出したDNAを用いた遺伝子多型解析も行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

我々は、現在までに法医解剖・死後画像検査事例から臓器、髄液、血液、画像データを採取し、各種髄液検査、病理学的検査、画像上の計測、血液からのDNA抽出等を行っている。今後は症例を増やし各種検査を随時行い、さらには抽出したDNAを用いた遺伝子多型解析も行う予定である。

今後の研究の推進方策

今後は、引き続き法医解剖・死後画像検査事例から臓器、髄液、血液、画像データを採取し、各種髄液検査、病理学的検査、画像上の計測、血液からのDNA抽出等を行っている。今後は症例を増やし各種検査を随時行い、さらには抽出したDNAを用いた遺伝子多型解析も行う。画像診断および遺伝子多型に加え、髄液検査や法医解剖実務において日常的に行っている病理組織学的検査を総合的に解析することで、アルツハイマー型認知症の病態解明につながるであろう。

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公開日: 2019-12-27  

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