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2019 年度 研究成果報告書

死後画像診断、病理組織学、遺伝子多型、髄液検査を用いた認知症徘徊行動の統合的解析

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17415
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58040:法医学関連
研究機関島根大学

研究代表者

木村 かおり  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (80574011)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード髄液中アミロイドβ / 髄液中Tauタンパク / 死後画像検査 / 病理学的検査 / アルツハイマー型認知症
研究成果の概要

アルツハイマー型認知症の徘徊行動等の推測を目的として、検案・解剖症例等の病理学、画像診断、髄液検査を行った。
前頭葉大脳皮質ではアミロイドβ密度がやや高く、海馬においてはタウ密度が高かった。健常者とアルツハイマー型認知症患者の髄液中アミロイドβ蛋白値に有意差が認められた。死後画像検査例では、冠状面における海馬の幅および高さは若年者と70歳以上の高齢者に有意差が認められた。法医解剖例では、若年者と高齢者に測定値の有意差が認められ、健常者と認知症患者では海馬サイズに有意差が認められた。海馬サイズは、前頭葉大脳皮質におけるアミロイドβ密度および海馬におけるタウ密度とに負の相関関係が認められた。

自由記述の分野

法医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

海馬は記憶に関連する器官であり、その大きさと前頭葉大脳皮質におけるアミロイドβ密度および海馬におけるタウ蛋白密度に相関関係が認められたこと、及び海馬の高さは健常者と認知症患者において有意差が認められたことから、前頭葉大脳皮質でのアミロイド沈着および海馬におけるタウ蛋白沈着がアルツハイマー型認知症、さらには徘徊行動等の症状に関連している可能性が考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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