心臓のリポフスチン(LF)については、LF量から年齢が推定できること、LF量は癌患者で増加するが心臓性突然死では変化しないことが明らかになった。また、心筋LF量に相関するLC3やp62の変化は認めず、LF量がオートファジー機能全般を反映しないことを明らかにした。 リソソームのタンパク質分解酵素については、心筋のCTSBやCTSDが年齢と相関して増加するものの、p62、ATP synthase、α-synucleinの増加は認めず、高齢でもリソソーム機能は対償的に維持されていると考えられた。また、致死性心肥大ではCTSDの減少を認めたが、前述の分解基質の蓄積は認めなかった。
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