研究課題/領域番号 |
18K17425
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
原 ゆかり 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20756259)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | work values / 職業価値観 / 看護師 / 尺度 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
看護師の離職、転職などの職業移動には看護師それぞれの職業価値観が影響を及ぼすと考えられる。しかし、先行研究における職業価値観の測定では「他者を助けるという利他的な価値」「夜勤を含む労働条件に対する価値」などの看護師に特有の価値観が含まれていない。 本研究では看護師の特殊性を踏まえた職業価値観の定義を行い、「女性が多い」「特殊な業務内容」など看護師が持つ特殊性に着目し、看護師に特化した職業価値観尺度を開発する。さらに、看護師が持つ職業価値観と職業移動にかかわる変数との関連を明らかにすることを目的とする。 本研究で看護師が持つ職業価値観の適切な測定が可能となり、看護師の個人属性、離職意向、転職観、職務満足度などの関連が解明されることによって、看護師の離職予防・復職促進に向けた方策を検討する際の一助となることが期待される。 初年度となる2018年度は次の4段階で研究を進める予定であった。①看護師が持つ職業価値観について文献レビューを行い、尺度の下位概念と質問項目を検討する。②職業価値観に関する研究を行う研究者から意見を聴取し妥当性を検討する。③質問紙や調査依頼文書を作成後、倫理審査を受審する。④研究対象施設を抽出し研究協力の依頼を行ったのち、質問紙調査(予備調査)を実施する。しかし、①の実施途中である2018年9月より研究代表者が産前産後休暇・育児休業を取得したため研究を中断している状態である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者が出産のため2018年9月~2019年3月末まで産休・育休を取得し、研究活動を一時中断したため、初年度に予定していた文献検討、質問紙の作成等が終了していない。
|
今後の研究の推進方策 |
看護師が持つ職業価値観の下位概念とそれを構成する質問項目の作成の途中で産休・育休を取得したため、研究再開後は、質問項目の作成を行い質問項目の妥当性を検証したうえで、質問紙を作成するところから実施する。質問紙や調査依頼書ができ次第、倫理審査を受審し予備調査を実施する。以降は、本来予定していたスケジュールを半年程度ずらして実施していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
尺度開発にあたり下位概念とそれを構成する質問項目の作成の途中で産休に入ったため次年度使用額が生じた。2019年4月の研究再開後は、質問紙の作成や調査依頼書の作成、倫理審査の受審費用を支出する。2019年度後期は、予備調査の実施費用の支出が見込まれる。以降は、本来予定していたスケジュールを半年程度ずらして研究を実施し、予算を使用する。
|