本研究の目的は、自閉スペクトラム症(以下、ASD)の発達特性をもつ看護大学生へどのように支援・教育をしているのか、現状を明らかにし、ASDの発達特性をもつ看護大学生への大学での支援体制づくりの示唆を得ることである。 その結果、ASDを有する看護大学生への合理的配慮として、「伝達方法の工夫」「録音・録画・ノートテイク」等の講義への体制整備は進んでいるものの、グループワークや技術演習に対応する支援体制が不十分であることが明らかになった。また、ASDの特性を有する看護大学生への支援では、教職員がASD特性を正しく理解することが前提であり、学生と対話し、安心できる学修環境を検討し続けることが重要である。
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