本研究は看護師の判断力評価ツールである「患者の治療決定における看護支援振り返り」尺度の大規模調査を行うことにより洗練化を目指した。対象者は、看護基礎教育終了後の臨床経験1年以上で治療決定の支援を日常的に実践している看護師とし、対象者が所属する施設に調査を依頼して対象者に自記式質問紙を配布し、郵送法にて回収した。有効回答は539部(39.7%)であった。分析により21項目5因子構造の尺度となり一定の信頼性と妥当性があることが確認された。本尺度は看護師が臨床で治療決定の支援をする場面での判断力の自己評価として用いることが可能である。
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