研究課題/領域番号 |
18K17439
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
加藤木 真史 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (70521433)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 離床 / プログラム / 内科的治療 / 生活行動 / 看護 / 加速度計 / 地域包括ケア病棟 |
研究実績の概要 |
本研究課題は、手術を受ける患者を対象に筆者が取り組んできた離床研究を基盤に、内科的治療を受ける入院患者を対象とした生活行動に基づく新たな離床看護プログラムを開発し、その実効性を検証することを目的としている。 離床看護プログラムの開発に向けて、本研究課題で対象とする地域包括ケア病棟入院患者の療養生活における身体活動の実態を明らかにすることを目的に、2020年度から研究「地域包括ケア病棟における入院患者の身体活動の実態:活動日誌と加速度計を用いた調査」を進めている。研究対象者は、地域包括ケア病棟に入院中の歩いて移動ができる患者とし、データ収集方法は、対象者への加速度計の装着、活動日誌への記録、入院生活に関する聞き取り等である。 2020年度に7名を対象に実施した予備調査の結果から、大腿部に装着した加速度計activPAL(PAL Technologies Ltd, Glasgow, UK)による「臥位」と「座位」の判別精度が低いことが課題となった。そこで、Bassettら(2014)が報告している胸部と大腿部にactivPALを1台ずつ装着し、胸部と大腿部のデバイスの位置関係から「臥位」「座位」「立位」を判別する方法を採用することとした。この研究計画の変更に関して、2021年4月に所属施設ならびにデータ収集施設の研究倫理審査委員会の承認が得られ、2021年5月から2022年2月までの約10カ月の期間で、目標となる30名(男性6名、女性24名、平均年齢82.7±9.8歳)からのデータ収集を完了した。現在、患者背景や身体状況による身体活動の特徴などについて、分析を進めているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究「地域包括ケア病棟における入院患者の身体活動の実態:活動日誌と加速度計を用いた調査」のデータ収集開始後、前述のとおり、データ収集方法の変更が必要となった。また、COVID-19のパンデミックに伴い、教育活動に費やす時間の増加、医療機関でのデータ収集における制約などがあり、データ収集が予定より大幅に延長した。以上の理由より、「遅れている」と評価した。
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今後の研究の推進方策 |
研究「地域包括ケア病棟入院患者の療養生活における身体活動の実態調査:加速度計と活動日誌を用いた調査」のデータ分析を進め、地域包括ケア病棟入院患者の療養生活における身体活動の実態をまとめ公表する。その成果を踏まえ、地域包括ケア病棟入院患者の離床看護プログラムについて検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19パンデミックの影響から、研究の進捗が遅れ離床看護プログラムの開発に至らなかったこと、国外で開催される国際学会参加のための旅費等がかからなかったこと等から次年度使用額が生じた。 離床看護プログラムの開発に必要な消耗品費、印刷費等に使用するとともに、研究成果を公表するための学会参加費、英文校閲費・論文投稿料として使用する予定である。
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