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2019 年度 実施状況報告書

在宅療養児の母親と訪問看護師のニーズを反映したNICU退院支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K17454
研究機関群馬県立県民健康科学大学

研究代表者

久保 仁美  群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 助教 (70813187)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードNICU / 退院支援
研究実績の概要

本研究の目的は、「訪問看護師」と「NICU退院後地域で生活する児の母親」の2者の視点からNICUにおける退院支援に対するニーズを把握し、NICU看護師を対象とした退院支援プログラムを開発することである。
2019年度は、本研究の第1段階調査の準備を行った。
具体的には、訪問看護師を対象とした退院支援に対するニーズ調査の準備を行った。本研究は、対象者へのインタビュー調査により、対象者の語りをデータとし、質的帰納的に分析する手法をとる。データ収集には、研究協力者として、訪問看護ステーション(県内2カ所)の管理者を通じて、訪問看護師をリクルートする予定であった。しかし、調査方法がインタビューによるため、調査を予定した3月には対象者をリクルートし直接対面し調査を行うことが困難な状況であった。
今後、面接調査が可能であるか状況を見極め、対象者のリクルートおよびデータ収集、分析を開始する。
なお、本研究の予備調査として行った「NICU入院児と家族に対する看護師の退院支援内容に関する文献検討-2014年から2018年の国内文献に焦点をあてて-」は、16件の文献から「NICU入院時と家族に対する看護師の退院支援内容」について210記録単位が抽出され、162コード、38サブカテゴリ、13カテゴリから、3カテゴリが形成された。形成されたコアカテゴリは【家族への直接的な指導と提案】、【地域移行に向けた他職種の調整と協働】、【家族中心のケアの理念に基づく態度や実践】であった。本調査の結果は、2019年8月の日本小児看護学会第29回学術集会にて示説発表を行った。今後、インタビュー調査で得られたデータは、この予備調査との比較を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

文献検討による予備調査を終え、3月より第1段階目のインタビュー調査を予定していたが、インタビュー対象者のリクルートができない状況であった。
今後、対面での調査が実施できるか時期を見極めるとともに、リモートでの調査等、方法の再検討をする必要がある。
調査の時期や方法の変更により、インタビュー調査でNICU退院支援に対するニーズを明らかにし、ニーズを充足するための支援内容を検討する。

今後の研究の推進方策

2020年度は、本研究の最終年度となるため、予定している「訪問看護師」および「NICU退院後2年以内の児をもつ母親」の2者に対するインタビュー調査から、NICUへの退院支援に対するニーズを明らかにするとともに、明らかになった内容から、これらを充足する具体的な退院支援内容を検討し、NICU看護師に対する退院支援プログラムを開発する。
具体的には、まず、現在データ収集を見合わせている訪問看護師へのインタビュー調査に加え、NICU退院後2年以内の児をもつ母親に対するインタビュー調査から「NICUにおける退院支援に対するニーズ」に関するデータを収集する。得られたデータは質的帰納的に分析を行い、2者のニーズとして意味内容を損なわないよう抽象化する。これらの抽象化されたニーズに対し、NICU看護師の立場から、どのような支援によってニーズを充足できるかを検討し、NICU看護師に対する退院支援プログラムとする。

次年度使用額が生じた理由

当初計画では、2018年度にインタビュー調査を行い、対象者への謝金の支出を予定していたが、インタビュー調査の実施が遅延しているため、謝金に配当した金額が未使用である。このため、2020年度に実施予定であるインタビューの対象者への謝金に利用する。さらに、2019年度にはインタビュー内容のデータ化にあたり、テープ起こし外注を予定していた。2020年度にインタビュー調査を実施後に利用しする予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] NICU入院時と家族に対する看護師の退院支援内容に関する文献検討2014年から2018年の国内文献に焦点をあてて2019

    • 著者名/発表者名
      久保仁美,松崎奈々子,柏瀬淳,金泉志保美
    • 学会等名
      日本小児看護学会第29回学術集会

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公開日: 2021-01-27  

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