口腔衛生管理が嫌いな療養者に3か月間のゴマ油を使用した口腔衛生管理方法でケアを行った場合の安全性と有効性を評価した。 被検者は3施設の高齢入院患者25人。看護師は、90日間1日5回の口腔衛生管理を行った。対照群では水道水のみを使用し、介入群1にはブラッシング後に焙煎ゴマ油、介入群2には同様にゴマサラダ油で口腔を清拭した。舌背の微生物数、口腔粘膜の水分含有量、OHATスコアおよび頬粘膜の細胞診を介入の前後で評価した。 結果として、介入後はカンジダ数の減少とOHATスコアの改善があった。一部には、状態が悪化しつつある被検者の経口状態が細胞診により維持されている示された例や、嚥下が改善した例があった。
|