研究課題
若手研究
本研究の目的は、看護基礎教育により養成される看護実践能力および社会的スキルのどの要素が、新卒看護職の職業的アイデンティティ確立に強く関連しているのかを明らかにし、それを踏まえて、職業的アイデンティティを高める教育の工夫を提言することである。調査の結果、入職後3か月時の職業的アイデンティティと入職時の看護実践能力および社会的スキルには弱い正の相関があった。
基礎看護学
高齢化や医療技術の高度化と国民の健康意識の高まりなどにより、量と質の両方においての看護に対する社会のニーズが増大している。看護職は、適切な教育を基盤に就業を継続し、経験を重ねて能力を高めていく職種であり、入職した看護職が継続して働くことは重要である。看護職が質の高い看護を実践していく上で、職業的アイデンティティが重要であると考えられており、本研究結果は入職後早期の看護職の職業的アイデンティティ確立に関する知見となる。