「シミュレーション教育におけるフィジカルアセスメントの実践力」をテーマに医療教育の主流になりつつあるシミュレーション教育がフィジカルアセスメントの看護実践能力に与える影響を明らかにすることを目的に、4年間で以下の3つのミッションを達成することを計画・実践し、評価を行った。 ①フィジカルアセスメント看護実践能力を評価するためのデバイスと環境の整備 ②シミュレーション教育を行うために必要なシナリオの作成と評価・検証(呼吸器系・循環器系) ③シミュレーション教育におけるフィジカルアセスメント実践能力の評価
平成30年度は①フィジカルアセスメントの看護実践能力を評価するために必要なデバイスや実験環境の整備、評価・検証を行った。また、②シミュレーション教育を行うために必要なシナリオの作成・実施と信頼性・妥当性の評価、それらを活用するためのトレーニングを実施した。令和元年度は③シミュレーション教育における看護学生のフィジカルアセスメント実践能力の評価のため、シミュレーション学習会を開催し、計画・実施を行った。シミュレーション学習会では、実施前後での面接・フィジカルイグザミネーションの観察項目・観察視点となる眼球運動、ディブリーフィング時の脳血流、アセスメントの記述調査を実施した。令和2.3年度は、看護学生に対するシミュレーション教育前後のフィジカルアセスメントの評価、2.4年生におけるフィジカルアセスメントの比較を行い、それぞれの特徴を抽出した。
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