研究実績の概要 |
本研究の目的は、折れ耳や埋没耳などの先天性耳介奇形を矯正するための安全で安心なパーソナライズな装具を開発することである。 平成30年度は耳介部に強固な固定を行っても軟骨増生を阻害しない組織学的評価に基づいた素材の抽出を目標としていたが、動物実験を実施することができなかったため、平成31年度実施予定であった耳モデルの作製に着手した。既に石川県内にある人体のパーツモデルを手掛けている企業の方と面談し、健常人や耳介奇形の方のCT画像があればモデル作製して頂けることを確約した。また、モデル作製にあたり、工学的な視点からの意見を頂くために、富山県立大学工学部 電子・情報工学科の唐山教授、大学院生の方々にご相談し、耳介矯正装具の作製や形状についての意見を頂いた。 耳介モデルの作製と並行し、ウサギモデルを用い耳介軟骨の形態維持に影響する要因に関する動物実験の結果を論文投稿した。Angiogenesis after administration of basic fibroblast growth factor induces proliferation and differentiation of mesenchymal stem cells in elastic perichondrium in an in vivo model: mini review of three sequential republication-abridged reports.Miyanaga T, Ueda Y, Miyanaga A, Yagishita M, Hama N. Cellular & molecular biology letters 23,49,2018.
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