急激な少子高齢化が進む中、看護職員確保は喫緊かつ重大なわが国の課題である。潜在看護師はその数の多さから再就業が大いに期待され、復職支援対策も強化されているが、臨床現場からは経験者を迎え入れることの難しさも指摘されている。 潜在看護師の復職後の定着を成功させるためには、潜在看護師と潜在看護師を迎え入れる組織、双方の成功要因をとらえる必要がある。本研究では、潜在看護師自身が新たな臨床現場で行っている経験学習の状況と潜在看護師を受け入れる組織風土を明らかにすることで、潜在看護師の復職後の定着を促進するための組織的な取り組みについて、考察することができると考えた。
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