標準および肥満体型の者に対する褥瘡予防のための適切な頭部挙上角度を検証した。高齢者の体型内訳は、標準体型女性高齢者8名、肥満体型高齢者4名であった。データの収集方法は、ベースとなる5分間血流量を安静臥位にて測定し、標準体型は頭部挙上25度、肥満体型は頭部挙上20度にて1時間30分の血流量・体圧の測定を行った。結果はまだ分析途中であるが、それぞれの体型において、設定された頭部挙上角度による血流量の低下はみられなかった。そのため、自身の先行研究と合わせて考察すると、褥瘡予防体位については、痩せ体型では頭部挙上30度、標準体型では25度、肥満体型では20度とすることが望ましいと考える。
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