排尿の自立が促進する看護ケアシステムを開発するために、超音波画像上で骨盤底筋の収縮を数値化する技術の開発(目的1)と、ICTによる看護師のコンサルテーションシステムの有効性検証(目的2)を行うこととした。目的1では、経会陰超音波画像での恥骨下縁と直腸肛門角の同定、経腹超音波画像での膀胱底部の移動距離の数値化、目的2では、排尿日誌の画像から、排尿時刻、排尿量などに関する数字情報の特定技術を開発した。産後尿閉により自己導尿中の患者に、超音波画像による膀胱内尿量の観察方法と導尿の必要性の判断の指導を行ったところ、退院後の尿閉の回復に伴って自己導尿回数の減少、尿路感染症の予防ができることを確認した。
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