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2020 年度 実施状況報告書

遅延割引を用いた肥満における摂食行動異常の評価系の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K17484
研究機関京都大学

研究代表者

清水 彬礼  京都大学, 医学研究科, 助教 (90794272)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード食行動 / 肥満 / 内臓脂肪 / 遅延報酬割引 / 報酬系 / 衝動性
研究実績の概要

肥満症や2型糖尿病の患者の多くでは、高カロリーや高脂肪の食事がいけないと分かっていても止められないため、高カロリーや高脂肪の食事への依存性が生じていると考えられている。この依存性は、脳内報酬系の反応性が亢進しているため引き起こされることが知られている。しかし、ヒトにおいて脳内報酬系の反応を行動として評価する系は確立されていない。そこで、肥満患者の脳内報酬系の神経活動の亢進が、摂食行動における衝動性として現れているという仮説のを立てた。本研究では、衝動性の評価方法の一つとして知られている遅延報酬割引を用いて摂食行動における衝動性を評価し、肥満者の内臓脂肪量と食行動における衝動性の関連を検討することを目的に実施している。
2018年度は、衝動性評価のために食物刺激を報酬として用いた遅延報酬割引の測定法を構築するための基礎検討を実施した。遅延報酬割引で測定される衝動性の妥当性評価法の検討を行い、潜在連合テストに着目した。潜在連合テストは様々な社会的対象に対する潜在的態度を測定することができる手法であり、実験心理学分野で用いられている手法である。潜在連合テストの食物刺激に用いる画像の選定のため、200枚の食物画像に対して「食べたいと思うか」などの主観的な評価項目を、被検者41名に予備調査を行った。
この予備調査をもとに、2019年度より、遅延割引測定法を構築と妥当性検討、および内臓脂肪量との関連の検討を実施中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、2020年度中に事業終了予定であったが、COVID-19により研究参加者が予定人数集まらなかったため、事業の遅延が起こっている。

今後の研究の推進方策

予定対象人数の9割まで実施済みである。予定対象人数までリクルート後、早急にデータ解析に入る。

次年度使用額が生じた理由

当初、2020年度中に事業終了予定であったが、COVID-19により研究参加者が予定人数集まらなかったため、事業の遅延が起こっているため、研究参加者に支払う謝礼と研究結果の論文投稿費用が未執行となっている。
2021年度も引き続き、研究参加者募集を行い研究成果をまとめるため、その際に執行予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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