研究課題/領域番号 |
18K17493
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
前澤 美代子 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (00413211)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | がんサバイバー / サルコペニア / リハビリテーション / 栄養 / 看護介入 |
研究実績の概要 |
がんサバイバーのサルコペニアの実態について、国内外の研究報告や文献から、がん治療のうち、特に抗がん剤治療の中止の要因にサルコペニアが多く影響していることがわかった。また、運動を継続し筋力を維持することが、サルコペニアを予防につながることも報告されている。サルコペニアを予防することは、がん治療の継続、仕事の両立、さらにはがんサバイバーのQOLの向上につながる。また、がん治療の継続には、運動のみならず栄養を維持すること、精神的な意欲の維持も同時必要となる。しかし、研究者が本研究に着手した2018年から現在まで、いまだサルコペニアを予防するための運動の標準的なプログラムやガイドライン、さらには標準化された効果的な看護介入もだされていない。 当初の予定では、2020年と2021年にがん治療継続のための運動プログラムが開発されている北米への視察を計画していたが、コロナ感染症の影響で中止となった。北米の関わる看護師から情報を共有していただき、研究者が開発したプログラムへの意見もいただいた。 そこで、がん治療を継続しているがんサバイバーに対するサルコペニアを予防するための運動と栄養および精神的支援を含めた看護プログラムを構築した。予備研究では、がんサバイバー3名に本プログラムの実現性を確認した。 研究倫理審査申請中であり、2024年度は、がん治療継続中のがんサバイバーを対象に介入を行い、プログラムの効果を検証していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ感染症のパンデミックによりアメリカでのプログラムの実態調査ができず、さらに介入研究をする上で、患者へのアプローチが難しかったため。
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今後の研究の推進方策 |
予備調査として、がんサバイバーでがん治療継続中の患者の倦怠感の実態は実施すみであり、今後は、開発したプログラムをがんサバイバーを対象として適用し、効果を検証する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は、感染対策を行ったうえで、開発したプログラムの介入を行い検証し、結果を公表していく。
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