手術を受ける患者の不安の評価はアンケートを用いた調査がほとんどであり、患者の主観に依存した方法であるがために、時に手術前という極度の不安状態にある場合に測定が困難な場合がある。不安の測定について、患者の主観を頼りにするのではなく、手術前日の夜間における不安に起因する休息に着目し、一定時間の体動を非侵襲・非接触センサーを用いて定量化し、不安との関連性を検討した。結果、不安が高い患者群は中低の患者群に比べて夜間における体動量が有意に少なかった。定量的に不安を測定するツールとして新たな指標になると考えられた。
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