令和3年度は、コロナ感染者の急増により体験演習は実施できなかったため、これまで実施できた20mシャトルラン体験演習(以下シャトルラン体験演習)の学生の学びに関するデータ(テキストデータ)を統合し、混合研究分析を行った。各種データを研究者間で探索的に振り返り、整理を行った。 分析方法は、これらのテキストデータをテキストマイニング分析ソフト及び統計解析処理ソフトを活用して、テキストマイニング手法を用いて行った。 その結果、学生による言語化された代表的な主要語、『きつさ』『呼吸』『思い出す』『体験』『息切れ』『続くこと』『きつい』『日常生活』『呼吸困難』『苦しい』『辛い』『常に』『自分』が抽出された。さらにこれらの結果は、過去のデータと比較しても反復再現性も認めたことで、妥当性の検証もできた。 以上の結果から、息切れ・呼吸困難の症状のある患者の理解と体験による知識の統合が確認され、シャトルラン体験演習は、呼吸器疾患患者の看護演習における患者理解を学ぶ一助となり得ることを示すことができた。
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