研究課題/領域番号 |
18K17505
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研究機関 | 湘南医療大学 |
研究代表者 |
玉田 聡史 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 助教 (60804581)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ひきこもり / 親和性 / SNS / インターネット / 心理社会的要因 |
研究実績の概要 |
2019年度研究計画では、2018年度に実施した文献検討によって抽出されたひきこもり当事者の心理社会的要因を踏まえ、インターネット調査を実施する計画であった。まず、昨年度に文献検討を実施し取りまとめたひきこもり当事者の心理社会的要因について、項目数が多くそのままの項目数でインターネット調査を実施した場合、回答者の負担が増し、回答率の低下につながる可能性が考えられた。そのため、インターネット調査の回答者の負担軽減のために、再度内容を吟味、推考し、意味内容が変わらない範囲で抽象度を上げることによって質問項目数を削減する作業を実施した。また、インターネット調査の実施に当たり、調査回答者の多くがスマートフォンで回答することを踏まえ、回答者が閲覧や回答をしやすい形式の質問項目への組み換えを行った。 これらの質問項目の編集作業に想定していた以上の時間を要したため、インターネット調査会社への依頼は2020年3月になってしまた。しかし、COVID-19の影響に伴い政府より発出された外出自粛制限によってインターネット調査会社でも通常の業務が行えない状況が生じていたため、インターネット調査を実施する前手続きに通常より時間を要してしまった。その結果、実際の調査の実施は2020年4月になり、本来2019年度中に実施予定であったインターネット調査の結果集計作業と結果の公表は2020年4月以降に実施する予定となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度研究計画では、文献検討により抽出したひきこもり当事者の心理社会的要因を踏まえたインターネット調査を実施する予定であった。しかし、研究者が育児休業を取得したことで今年度の研究計画を開始する時期が当初予定をしていた時期より半年遅延してしまった。また、インターネット調査の調査項目作成に当たり、ひきこもり当事者の心理社会的要因の抽出及び内容の吟味を行い、室温内容の推考作業を行った。その結果、インターネット調査は2020年3月に調査会社へ調査の実施依頼を行い、結果の集計は2020年4月になった。 そのため、今年度中にアンケート結果の集計作業と結果の公表が終了できなくなてしまい、当初の予定より研究の進行に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度研究計画では、インターネット調査の結果をもとに、ひきこもり当事者への支援案を取りまとめる計画である。そのため、支援案取りまとめの材料となる遅れているインターネット調査の結果の取りまとめ作業を進めていく。 また今後の課題として、支援案を取りまとめる有識者会議の開催がcovid-19の影響で見通せないことが挙げられる。今後の非常事態宣言の解除状況、感染拡大状況を踏まえ、必要に応じてオンライン会議への変更など対面会議の開催が困難な場合を想定して計画の修正を行いつつ研究を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度に研究者が育児休業を3ヶ月間取得したため、研究の進行に遅れが生じている。また、2019年度の実施予定であったインターネット調査の実施に当たり、調査票の内容の推考に時間を要し、実施時期が2020年3月末となったために次年度使用額が生じた。次年度使用額は、2020年4月にインターネット調査に要した費用の支払いや、インターネット調査の結果の公表に2020年度中に支出する。
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