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2022 年度 研究成果報告書

虐待予防支援につながらない親の「育てにくさ」の認識と行動化との関連について

研究課題

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研究課題/領域番号 18K17507
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58060:臨床看護学関連
研究機関日本福祉大学

研究代表者

古澤 亜矢子  日本福祉大学, 看護学部, 准教授 (20341977)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード児童虐待予防 / 子どもの行動問題 / 親のストレス / 養育期の親子支援
研究成果の概要

児童虐待予防に向けて、養育者が「育てにくさ」を感じながらも孤立してしまう養育者、既存の専門家支援機関等からのアドバイスが功を奏しない養育者の特性を明らかにするため、就学前の子の悩み(育てにくさ)を持ち専門家に相談した母親(226人)と専門家に相談しなかった母親(242人)について、子どもの行動問題(ECBI)、親のストレス(PSI-SF), 母親の属性との関係から特徴を示した。専門家に相談した母親としなかった母親では、居住地域の人口、世帯収入、母親の仕事時間、学歴に大きな差があった。よって、地域ごとの支援は重要である。また、ECBIが、臨床域の子どもの母親は、親のストレスが高い傾向であった。

自由記述の分野

養育期における親子、家族支援

研究成果の学術的意義や社会的意義

就学前児のECBI得点が臨床域で高いものの専門家に相談しなかった母親は、家族にはよく相談をしているが、ストレスは高い傾向であった。専門家への相談の有無については、地域差、世帯収入、仕事の有無に影響を受けていた。母親のストレス軽減のためには、より良い家族のサポートは必要であるがそれだけではストレスは軽減できない可能性もあり、やはり、専門家によるサポートを早期に受けることが重要であった。また、専門家に相談をしようとする母親の援助要請行動の背景には、地域差があることが示され、今後の支援体制に向けての重要な仮説を提示できた。

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公開日: 2024-01-30  

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