児童虐待予防に向けて、養育者が「育てにくさ」を感じながらも孤立してしまう養育者、既存の専門家支援機関等からのアドバイスが功を奏しない養育者の特性を明らかにするため、就学前の子の悩み(育てにくさ)を持ち専門家に相談した母親(226人)と専門家に相談しなかった母親(242人)について、子どもの行動問題(ECBI)、親のストレス(PSI-SF), 母親の属性との関係から特徴を示した。専門家に相談した母親としなかった母親では、居住地域の人口、世帯収入、母親の仕事時間、学歴に大きな差があった。よって、地域ごとの支援は重要である。また、ECBIが、臨床域の子どもの母親は、親のストレスが高い傾向であった。
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