研究成果の概要 |
歯周病をもつ2型糖尿病患者に対し、無作為化比較対象試験を用いて歯周病ケアプログラムを実施した。介入群16名、対照群23名のデータを分析した。各評価指標の介入前後の平均値を見ると、歯周病の状態では、対照群はPPD(歯周ポケットの深さ)のみ低下したが、介入群はBOP(歯肉からの出血),PPDとも低下しており、歯周病は改善傾向であった。歯磨き行動得点は、対照群は9.5点から10.2点に上昇、介入群は8.4点から10.8点に上昇した。歯科保健行動はどちらも改善しているが、上昇ポイントの平均は介入群のほうが高く2.4点上昇した。この結果から、2型糖尿病患者への歯周病ケアプログラムに一定の効果が示された。
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