急性放射線症候群の典型症状から被ばく線量を推定するためのバーチャルリアリティ(VR)教材作成にむけ、1~2Gy、2~4Gy、4~6Gy、6~8Gy、8Gy以上被ばくした場合の症状とシナリオの作成を行った。また鑑別症例として、熱中症の事例も含めた。爆発から1時間後の病院での受け入れを想定して、START法を実施した後、線量評価も行うプロセスのアプリケーションの作成を行った。9事例作成して、マルチプルチョイスのクイズ形式で進めていくシステムをWarp VRにて構築したSTART法の判定については、ガイドラインを示し、線量評価もIAEA(Safter Reports Series No.2 Diagnosis and Treatment of Radiation Injure)の表を作成して、学習者が事前に学習した後にeラーニングで学習して使用することにした。2年生から4年生までの看護学生に実施してもらったところ、すでに学習をした学生にとっては難易度は低かったものの、低学年の学生には難しかった。初学者には対面での学習後に使用するのが有用である。また字幕がほしいや次ここをクリックなどの指示を追加してほしい旨要望もあった。
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