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2018 年度 実施状況報告書

糖尿病足潰瘍患者の療養生活を支援する新たなバイブレーションセラピーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K17516
研究機関横浜市立大学

研究代表者

福田 真佑  横浜市立大学, 医学部, 助教 (30803465)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード機械刺激 / 創傷治癒
研究実績の概要

本研究は、糖尿病足潰瘍の治癒過程への振動の影響についてメカニズムを解明することを目的として行った。
振動刺激の有無による細胞の形態変化について、マウス繊維芽細胞を用いてスクラッチアッセイを行ったところ振動刺激による細胞遊走が認められる結果を得た。一方で、マウス繊維芽細胞を用いて振動刺激による1型コラーゲン遺伝子、3型コラーゲン遺伝子および血管新生関連遺伝子の発現量の変化についてRT-PCRを用いて経時的に解析したところ、振動刺激による顕著な発現変化は認められなかった。振動刺激による機械刺激受容体とされるインテグリンの下流シグナルの変化についてもウエスタンブロットを用いて検討したが、振動刺激によるリン酸化タンパクの発現変化は認められなかった。
今後、細胞実験については振動刺激による細胞遊走が認められたことから、より詳細な条件検討を行い振動刺激による細胞内の変化について関連シグナルの解析を進めていく。動物実験については、研究代表者の所属変更に伴い、施設利用の準備と実験環境の整備に時間を要したため、当初予定していた実験が十分に行えなかった。施設利用の準備と実験環境が整ったことからモデル動物を用いて実験を行い、振動刺激が創部皮膚組織に与える影響について検討していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者の所属変更に伴い機器の整備や実験条件の検討など実験環境が整うまでに時間を要し、細胞実験は進めているものの当初予定していた動物実験が十分に行えなかったため。

今後の研究の推進方策

細胞実験については、振動刺激が皮膚細胞に与える影響について細胞形態変および細胞内シグナル変化の両面から基礎的検討を継続していく。動物実験については、施設利用の準備および実験環境が整ったことからモデル動物を用いて実験を行い、振動刺激による創部の組織学的変化や遺伝子発現変化について検討していく。

次年度使用額が生じた理由

実験環境の整備に時間を要し当初予定していた動物実験の開始に遅れが生じたため。モデル動物の購入・維持費、細胞実験と動物実験に必要な消耗品や物品の購入費、学会発表費用に使用する。

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公開日: 2019-12-27  

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