本研究では、慢性心不全認定看護師が中心となり、高齢心不全患者向けのセルフケア支援のための教育資料を作成した。パイロット調査では、セルフケア支援前に比べて支援後では、下肢のむくみや体重が急激に増加した際に医療機関に連絡するという症状モニタリング行動の改善や、塩分を控えた食事への改善傾向がみとめられた。 心不全増悪症状の早期発見・治療のため、心不全の増悪状態を見極めることは非常に重要である。本研究では非侵襲的に肺の水分量組成率を測定できる遠隔誘導センシング技術を用いたデバイスや小型超音波画像診断装置等の機器を心疾患患者ならびにプライマリケア看護師が利用し、その実現可能性を検討した。
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